川崎がジャズに染まる10日間【かわさきジャズ2016】が開幕、フェスならではの豪華セッションで名曲続々
川崎がジャズに染まる10日間【かわさきジャズ2016】が開幕、フェスならではの豪華セッションで名曲続々

 川崎市内の複数会場で10日間にわたって開催されるジャズ・フェスティバル【かわさきジャズ2016】が11月11日よりスタートしている。

 今年で2回目の開催となる同フェスのオープニングを飾ったのは、新百合トウェンティワンホールでの『AOR Night』。トランぺット奏者の小林正弘ら日本のジャズ/ポップス界で活躍する名プレイヤーが集結し、一夜かぎりのスペシャル・セッションをおこなった。通常の公演とは異なる編成や特別なコンセプトでのライブを楽しめるのもフェスの醍醐味のひとつ。この日の『AOR Night』でも、シンガーソングライターの山本達彦、Minako“mooki”Obataという男女ボーカリストを迎えた豪華編成ならではの彩り豊かな名曲がセットリストにずらりと並び、観客を沸かせた。  

 また、同会場では続く11月13日にも【かわさきジャズ2016】の一環として『New Age Acoustic Night +』を開催。卓越したセンスとテクニックを誇るピアニストの榊原大と森田晃平(Bass)、齋藤たかし(Drums)によるトリオ編成で、前半は榊原の楽曲を中心に、後半はゲスト・ボーカリストに中西圭三を迎えて、大ヒット曲「You And I」「Woman」、そしてゴダイゴ名曲「ガンダーラ」などがジャズ・アレンジで披露された。また、アンコールでは、11日に誕生日を迎えた中西へのサプライズケーキも登場し、バースデーソングを中西自らが歌う一幕も。最後はチック・コリアによるジャズ/フュージョンの大名曲「スペイン」で公演を締めくくった。  

 これら2公演は「ジャズバー」と銘打ち、ジャズクラブさながらお酒や軽食を楽しみながらゆっくりとジャズを鑑賞できるスタイルとなっており、同会場の人気企画としてすでに地元の音楽ファンに定着しているイベントとなっている。また、13日には新百合ケ丘南口広場で一般公募によるフリーライブ【かわさきジャズスペシャルライブ】も同時開催されており、新百合ケ丘駅周辺がジャズ一色に染まる週末となった。

 【かわさきジャズ2016】は11月20日まで、ミューザ川崎シンフォニーホール、ラゾーナ川崎プラザソルなど川崎市内の各会場にて開催。佐藤浩一“Melancholy of a Journey”スペシャルアンサンブル、佐山雅弘&仙波清彦×コリアンオールスターズ、小曽根 真 featuring No Name Horses、プラチナ・ジャズ・オーケストラなど国内外のアーティストによる公演が控えている。

◎公演情報【かわさきジャズ 2016】
本会期 2016年11月11日(金)~20日(日)
プレ会期 2016年9月15日(木)~11月10日(木)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール、ラゾーナ川崎プラザソル、クラブチッタ、新百合トウェンティワンホール、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ、洗足学園音楽大学ビッグマウス ほか川崎市内各所
有料公演: 12公演 無料公演: 25か所 約40公演
主催:かわさきジャズ2016実行委員会、川崎市