最優秀賞は音楽を軸にしたコミュニケーション・ツール“SYNCEE” 【START ME UP AWARDS 2016】最終審査結果
最優秀賞は音楽を軸にしたコミュニケーション・ツール“SYNCEE” 【START ME UP AWARDS 2016】最終審査結果

 “エンターテインメントに特化したグローバルなITサービス”のビジネスコンペティション【START ME UP AWARDS 2016】の最終審査と表彰式が10月30日に日本科学未来館・未来館ホールで行われ、音楽試聴を軸に人と人が繋がるサービス“SYNCEE”(シンキー)が最優秀賞に選ばれた。

 【START ME UP AWARDS】とは、エンターテイメント(カルチャー全般含む、映像・動画・アニメ・放送・ ファッション等) や、音楽とITサービスなどを事業の主体とし、グローバルな活躍が期待される事業企画、スタートアップ企業、経営者を選出し、資金、ネットワーク、情報発信、コンサルティングなどを総合的に支援していくコンペティション。2016年で3回目となる今回は、1次審査、2次審査を突破した7組が最終審査で持ち時間5分の中、プレゼンテーションを行った。

 2次審査から最終審査での進歩がもっとも大きかったサービスに贈られるキュレーター賞は、“30 Limits”が獲得した。30 Limitsは、個人がラジオDJになりきってラジオ番組を制作・配信できるプラットフォーム。キュレーターのひとり、石川真一郎氏は「あっという間に潰れてしまうサービスだと思ったが、この期間にかなり進化した。」と感想を述べた。続いて発表されたエンタメ賞には“カホンロボ”が選ばれた。この賞は、会場に集まった観客の投票で決まるもので、“カホンロボ”はプレゼンテーションの中で打楽器のカホンをロボットが実際に叩いて演奏したことが観客の心を掴んだ。

 そして最後に発表された最優秀賞は、SYNCEEが獲得した。これはSYNCEEのアプリで同時刻に同一の曲を再生すると、その人とチャットができるというサービス。ただし、チャットはどちらか一方の曲の再生が終わると終了する。開発者のひとり、浅田祐介氏は「音楽をコミュニケーションの真ん中に据えられるように頑張りたい」とコメント。最終審査員の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授の中村伊知哉氏は「ロマンティックで1番ガツンときました。大きな可能性を感じるサービスです」と語った。

◎イベント概要
【START ME UP AWARADS 2016最終審査・表彰式】
日程:2016年10月30日(日)
会場:日本科学未来館 未来館ホール