U2ボノ、パリ同時多発テロや難民問題などに触れた新曲を語る
U2ボノ、パリ同時多発テロや難民問題などに触れた新曲を語る

 U2のフロントマン、ボノとギタリストのジ・エッジがCNNのファリード・ザカリアのインタビューを受け、アイルランドで育ったことがものの見方にどう影響したかや、シリア難民に対する米国の対応、そしてもちろん、130人が犠牲になった11月13日のパリ同時多発テロなど、多岐にわたって論じた。

 テロ事件当夜、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート会場だったバタクラン劇場で89人が犠牲となるなか、U2も翌日14日と15日に予定(後に延期)していたコンサートのためパリに滞在中だった。

 U2のニューアルバムにパリをテーマにしたものはあるか尋ねられると、ボノは“SOS”か“Streets of Surrender”というタイトルになる新曲について語った。同曲はイタリア人シンガー、ズッケロのために書き始めたもので、パリが“自由の街”であることを謳ったくだりもあるという。

 ボノは「誰にも自由の街がある、俺にはパリだ、愛する街。この古い街並みで迷うたび、再び自分を見つける。ここに戦いに来たのではなく、身を任せるためにこの愛と誇りの街にやって来たのだ」と歌詞を読み上げた。

 また、同曲には「飼い葉おけで生まれ海岸に横たわるその子を見つけ、誰もが泣いている」などと、9月にトルコの海岸で死んでいたシリア人の子どもの写真を思わせる歌詞もあり、難民危機についても触れている。

 CNNの同インタビューは、U2が12月6、7日のアコーホテルズ・アリーナ公演のためパリに戻った6日に放送された。