ウィズ・カリファ 映画“ワイスピ”効果で大ヒット!2週連続米ビルボード・シングル・チャート首位に
ウィズ・カリファ 映画“ワイスピ”効果で大ヒット!2週連続米ビルボード・シングル・チャート首位に

 日本でも4月17日に公開がスタートした映画『ワイルド・スピード スカイミッション』の挿入歌、「シー・ユー・アゲイン」が2週目のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・シングル・チャート。

 ラッパーのウィズ・カリファ、そして無名の新生、チャーリー・プースがタッグを組んだこの曲。先週、14週No.1をマークした、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」をおさえて首位に到達したこともあり、また、映画の大ヒットを受け、デジタルセールス、エアプレイ、ストリーミング回数共に好調。次週もNo.1マークはほぼ、確実ではないかとみられる。

 そこに滑り込んできそうなのが、3位に上昇した、ザ・ウィークエンドの「アーンド・イット」。初のTOP3入りを果たしたこの曲も、「シー・ユー・アゲイン」同様に映画の挿入歌。その映画『フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ』からは、6位にエリー・ゴールディングの「ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ」もランクインしていて、現時点でエリーにとっての最大のヒット曲にいたっている。

 首位はのがしたものの、7位にランクインをしているエド・シーランの「シンキング・アウト・ラウド」は、登場28週を突破。「アップタウン・ファンク」はもちろんのこと、ライバル的存在だったこの曲も、年間チャートTOP10入りはかたいだろう。

 今週、再びTOP10入りに返り咲いた、ナタリー・ラ・ローズの「サムバディ」は、サマーソングだけに、これからジワジワ上昇していくことが予想される。彼女や、先週初のTOP10入りを果たしたウォーク・ザ・ムーン(今週8位)もそうだが、TOP10内をみても新人の活躍がめざましい。

 TOP10以下にも、これから期待できそうなナンバーが目白押し。11位のジェイソン・デルーロは、去年リリースされた4thアルバム『トーク・ダーティー』から2曲のTOP10ヒットを生んだこともあり、再ブレイク中。この「ウォント・トゥ・ウォント・ミー」は、その『トーク・ダーティー』に続く5thアルバム『エヴリシング・イズ・4』からの先行シングルで、エアプレイやデジタルセールスが絶好調ということもあり、次週はTOP10入りが期待される。また、ジェイソンは6月からスタートする、人気オーディション番組『アメリカン・ダンス・アイドル』の第12シーズンでレギュラー審査員をつとめることもあり、昨年に続き今年も絶好調な1年になりそうな予感。

 また、17位にランクインしているリアーナの「ビッチ・ベター・ハヴ・マイ・マネー」も、新作からの先行シングル。これまでリリースした7枚のアルバムからの先行シングルは、5曲がNo.1を獲得していることもあり、今作も期待が高まる。現時点では公式サイトから【iHeartRadio Music Awards】でのパフォーマンス動画のみ公開されているだけで、ビデオが公開されればストリーミング回数が一気に上昇し、TOP10入りは間違いなさそうな動きをみせている。

 さらに、「ビッチ・ベター・ハヴ・マイ・マネー」に先立って、先に公開された新曲「アメリカン・オキシゲン」のビデオが公開されたばかりで、間もなく視聴1000万回を突破する。テロや災害をテーマにしたこの曲、政治的でいままでのリアーナのシングルにはないテイストで、16位にランクインしている「フォー・ファイヴ・セカンズ」をふくめ、新作はプロデューサーのカニエ・ウェスト色が濃い内容になりそうだ。