ブライアン・フェリー 新作にブロードウェイの名曲カバーを入れた理由は…
ブライアン・フェリー 新作にブロードウェイの名曲カバーを入れた理由は…

 先日、ファンが期待する通り、みずみずしくソウルフルな最新ソロアルバム『Avonmore』をリリースしたブライアン・フェリー。69歳のイギリス人シンガーソングライターに、米ビルボードがインタビューを行った。

 Q:いつもグループと一緒にレコーディングしているが、それは重要なことでしょうか?

 フェリー:もちろん重要だよ。彼らはわたしが信頼しており、演奏が素晴らしく、また、わたしと一緒に演奏することを好いてくれるんだ。彼らはまるで、「ヘイ、仕事が入ったぜ」と電話するCIAエージェントのようなものなんだ。今回のレコーディングでは息子のタラも見事なドラム演奏をしているぞ。

 Q:クレジットから判断すると、あなたは沢山のエージェントに電話をしたようですね。

 フェリー:1曲に9人のギター奏者がいたと思う。ちょっと普通ではないね。でも、わたしにとってはそれがいいんだ。いつも編集するからね。

 Q:ナイル・ロジャースは、ここ何年にも渡り主力ギタリストの1人になっているようですね。

 フェリー:ナイルは素晴らしいリズム・プレイヤーさ。一緒に居るのもすごく楽しいんだ。賢く博識で話し上手だしね。コードも熟知しており、彼が「お、これは13マイナーだな」と言えば、わたしは「そうかい。ま、なんでもいいけど」と答えるだけさ。

 Q:今作では、ロバート・パーマーの「ジョニー・アンド・マリー」と、スティーヴン・ソンドハイムの「悲しみのクラウン」がカバーされていますが、その理由はなんでしょうか?

 フェリー:音域を拡げるためだよ。「悲しみのクラウン」はブロードウェイの曲だったから、やりがいがあったよ。ソンドハイムを堅苦しいと思う人もいるかもしれないが、あれは名曲だよ。

 Q:収録曲の中でお気に入りの1曲は何でしょうか?

 フェリー:選ぶなんて不公平になるよ。他の曲がどこかでこれを読むかもしれないからね。