スタンフォード大学とワーナー・ミュージック・グループ(WMG)が、音楽業界の次世代を担う革新者とリーダーの発掘に乗り出した。来年夏に10週間の期間が予定されている、ワーナー・ミュージックもしくは提携会社との有給研究課題に、全学歴にわたる下級生が1月30日から申し込めるという。スタンフォード大のアート・プログラム事務局長、マシュー・テューズが選考委員会の議長を務める。

 これは前回の両者共同の取り組みが基になっている。スタンフォードは今年2月、無料のMOOC(大規模な公開オンライン講座)“Creativity: Music to My Ears(創造性:耳に心地よい音楽”を開講し、Fun.のネイト・ルースやティーガン&サラ、ジョシュ・グローバンなどのアーティストをはじめ、ワーナー・ブラザーズ・レコードおよびワーナー/チャペル・ミュージックの会長兼CEO、キャメロン・ストラングなどの重役が参加した。

 「この革新的な取り組みでは、たぐいまれな創造性と、音楽、技術、ビジネス、教育におけるリーダーたちの起業家としてのビジョンを一つにまとめ、音楽業界の次世代のリーダーたちをインスパイアし、教育します。WMGは世界を変える学生たちのいるスタンフォード大学と一緒に、このように重要で先進的なプログラムに参加することを誇りに思うとともに、我々の持つすべての資源と専門知識を駆使し、学生たちに最高レベルの雇用とチャンスを与えることを約束します。現在のデジタル世代の人たちが音楽の新時代を形成していき、これらの学生たちがそのリーダーとなるのです」と、ストラングは語っている。