テイラー・スウィフト『1989』が2014年最高記録で全米No.1デビュー、4作連続&シングルとの2冠も達成
テイラー・スウィフト『1989』が2014年最高記録で全米No.1デビュー、4作連続&シングルとの2冠も達成

 2位と100万枚以上引き離し、テイラー・スウィフトの『1989』がNo.1デビューを飾った、11月15日付アルバムチャート。

 約130万枚を初週で売上げ、今年の最高初動枚数を大きく更新した『1989』。同時に先行シングルの「シェイク・イット・オフ」も返り咲きの首位獲得となり、シングル・アルバムの2冠を達成した。これでテイラーは、2ndアルバムの『フィアレス』(2008年)から4作連続のNo.1デビュー、そして3rdアルバム『スピーク・ナウ』(2010年)から、3作連続の初動ミリオンというすさまじい記録を打ち出した。

 アメリカだけで500万枚を突破したデビュー作『テイラー・スウィフト』(2006年)から8年。当初の作品とは一転したその音楽性、デビュー当初のカントリー色は徐々に薄まり、4th『レッド』(2012年)の先行シングル、「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」では、カントリーチャートからポップへと完全にジャンルをクロスオーバーし、本作の「シェイク・イット・オフ」もポップソングとして大ヒットに至った。

 これは、大衆票も集めて1900万枚という女性シンガー最高のセールスを記録した、カントリーの女王、シャナイア・トゥエインの『カム・オン・オーバー』(1997年)の戦略とよく似ている。この『1989』も同様に、アデルの『21』(2011年)以来、約3年ぶりとなるダイヤモンドアルバムに認定されることを期待したい。現在来日中のテイラー、ジャパンチャートでは初登場3位と首位獲得はならなかったが、来日効果で次週、No.1到達なるか?楽しみなところ。

 10万枚を突破したものの、テイラーの勢いには到底及ばなかった、2位の『ナウ52』は、ナウ・シリーズの52作目。常にTOP3入りが確約されるほど大人気のこのコンピ盤だが、今作には8週の首位をマークした、メーガン・トレイナーの「オール・アバウト・ザット・ベース」や、イギー・アゼリアの「ブラック・ウィドウ」、ニッキー&アリアナ・グランデ、ジェシー・Jの「バン・バン」など、ここ最近TOP10内をかき乱した大ヒットナンバーが揃っている。

 3位にデビューしたのは、カントリー界の新星、サム・ハントのデビュー作『モンテバロ』。首位獲得はならなかったが、強烈なプロモーションもなくTOP3入りを果たしたことは、それだけ実力が認められている証拠。しかも、テイラー・スウィフトの『1989』がカントリー・アルバムとして認定されなかったことから、かわってカントリーチャートでは、見事本作がNo.1デビューを果たしている。