8月に約5年ぶりの全国ツアーを終えたばかりの大塚 愛が、毎年恒例のアニバーサリー公演【大塚 愛 LOVE IS BORN ～11th Anniversary 2014～】を東阪のビルボードライブにて開催した。
＜華麗なる暴走 ビルボードライブで「トイレットペーパーブルース」＞
ホーンセクション含む豪華バンド（バンマスは笹路正徳！）を従え、背中の大きく開いたセクシードレス姿で登場したヒロインは、自ら「Birthday Song」を満面の笑みで歌いながら特別なアニバーサリーライブをみんなとお祝い。「愛ちん！」「おめでとう！」という声が飛び交い、実にポップでラブリーな空気に包まれ……ていたのだが、さすがは揺さぶりの天才 大塚 愛。続け様に「トイレットペーパーブルース」を歌い始める。音はビルボードライブと相性抜群のジャジィでムーディな内容であるものの、その歌詞は「泣いて巻いて泣いて潤って「また」の間から手を振れば流れる―――」。お客様が美味しい料理やお酒に酔いしれている中で歌うには“どうかしてる”とツッコまずにいられないナンバーであり、それも心底気持ちよさそうに歌い上げており、そんな彼女の華麗なる暴走を誰もが楽しんでいた。
＜おさわって頂いて全然自由なんで（笑）五感揃えば完璧じゃない？＞
その後もビルボードライブ仕様にリアレンジされた、もしくは同会場の世界観に溶け込むナンバーばかりをシックにお届け。「今回は匂い（料理）押さえてるでしょ。嗅覚押さえた。で、口の中はもう美味しいでしょ。味覚。それで音楽でしょ。聴覚でしょ。で、視覚でしょ。（みんな格好が）綺麗めやん。五感の中の四感押さえてるでしょ。あと、触覚があれば、完全に揃ったな。やったったなって感じだと思うんですけど、皆さんがお友達なのか、家族なのか、恋人なのか、ワケアリなのか分からないんですけど、おさわりは別にいいんですけれども、おさわって頂いて全然自由なんで（笑）。五感揃えば完璧じゃない？ 人生としては大満足なここビルボード、完璧に押さえてますよね？」と、MCもアダルティ。
＜今年の年末に【AIO PIANO vol.2】決定致しました＞
そんなデビュー11周年を迎えても、30代になっても変わらないところは全く変わらない大塚 愛は、本編最後の「甘えんぼ―レモンティ―」に至るまで大人の色気と無邪気な音楽愛を全開にしてパフォーマンス。鳴り止まない「もう1回！」コールに応えてひとり再登場すると、「ピアノ弾いちゃおうかなぁ」とピアノの前に腰掛けて、まず「今年の年末に【AIO PIANO vol.2】決定致しました。12月13日、なんと台北から！ 始まり、12月21日、東京国際フォーラムで！ ひとり100人ぐらい連れてきてね。そして、12月23日、滋賀。滋賀県。文化産業交流会館で。そして、12月28日、大阪で。大阪NHKホールのほうで決定しております。私が知らない間に（笑）。ということで、私とピアノだけの弾き語りライブを年末にやるので、ぜひ来て頂ければ」と告げる。
＜大塚 愛の音楽は、12年目も鳴り止まず僕らの隣にいる＞
そして「LOVE9CUBE PREMIUM（ファンクラブ）で前に“やってほしい弾き語り”を皆さんに募集したところ、1位を獲った曲を」と言って、ここでもピアノ弾き語りを展開。楽曲は「愛」。「愛 あなたを大切にすること 愛 私にも できることだから―――」とにかくメッセージを、歌を届けることに極限まで集中し、優しく聴き手の心身を包み込んでは涙を誘う。変わらず胸に響き続ける愛の歌、泣いて笑ってはしゃいで人生を楽しくさせる大塚 愛の音楽は、12年目も鳴り止まず僕らの隣にいる。
取材＆テキスト：平賀哲雄
◎ライブ【大塚 愛 LOVE IS BORN ～11th Anniversary 2014～】
09月22日（月）ビルボードライブ東京 SET LIST：
01.Birthday Song
02.トイレットペーパーブルース
03.Happy Days
04.桃ノ花ビラ
05.クムリウタ
06.ふたつ星記念日
07.CHU-LIP―蜂蜜酒―
08.One×Time
09.モアモア
10.甘えんぼ―レモンティ―
En1.愛
小島よしお
しいたけ.
ジェーン・スー
