撮影:小原里美
撮影:小原里美

 森山大道さんが半世紀以上つづけてきた東京のストリート・スナップに着目したトークイベントが1月24日(土)、東京・渋谷のサラヴァ東京で開催される。題して「東京でいちばんTOKYOを歩いている男──森山大道の体内地図を探る」。聞き手となる作家の大竹昭子さん自らが企画した。大竹さんは『眼の狩人 ―戦後写真家が描いた軌跡』『彼らが写真を手にした切実さを―《日本写真》の50年』など、写真関連の著書も多く、森山さんを長年取材してきた。
今回のイベントは、森山さんが撮った東京のストリート・スナップにクローズアップし、東京という巨大都市を読み解いていこうとするものだ。

「朝、起きてコーヒーを飲むと、コンデジ片手に、地図を見ずに、足のおもむくまま撮り歩く。歩行により活性化する彼の肉眼&カメラアイ。ヘンなもの に出会う町、つかみどころのない町、変幻する町、肌のざわめく町……。写真を上映し、地図を見ながら、実際の東京と彼の体内センサーが感知した TOKYOをすり合わせ、巨大都市の貌を明らかにする」(同イベントのプレスリリースから)

■東京でいちばんTOKYOを歩いている男──森山大道の体内地図を探る
出演:森山大道(写真家)×大竹昭子(作家)
日時:2015年1月24日(土) 13時~15時(会場12時30分)
会場:サラヴァ東京
住所:東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル B1
料金:1500円
予約:サラヴァ東京HPの予約フォームから
http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20150124.php
またはtel. 03-6427-8886「平日(休業日を除く)の16時 ~19時」

森山大道(もりやま・だいどう)
1938年大阪府生まれ。最近の作品集に、『実験室からの眺め』(2013年)、『終わらない旅 北/南』(2分冊、2014年)、写真論・エッセイ集『通過者の視線』(2014年)、『ニュー新宿』(2014年)、『記録 27号』(2014年)など。2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年~2013年にはウィリアム・クラインとの二人展『William Klein + Daido Moriyama』がロンドンのテート・モダンで開催された。

大竹昭子(おおたけ・あきこ)
1950年東京都生まれ。作家。小説、エッセイ、批評など、ジャンルを横断して執筆。小説に『図鑑少年』『随時見学可』『鼠京トーキョー』、写真関係に『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『この写真がすごい』など。朗読イベント「カタリココ」を開催中。http://katarikoko.blog40.fc2.com