「ノースショアからの帰り道に学校だったであろう廃墟を見つけた。敷地内には入れなかった。風が強く、雨が降り出してきた。高い椰子の木が1本。遠くからだが、いい画が撮れた」(佐藤さん、以下同)
「曇天、雨、の合間、少しだけ光が出た。数分間。軒先に咲いているプルメリアの花をバキッとした影と背景のドアを組み合わせ撮影。影があることで成立した作品。プルメリアの枝の形がポイントになっている」
「一日中土砂降り。やまない。カメラが壊れる? そんな心配を初めてした。気づいたら、カメラをギュッと抱きしめていた。公園のテーブルが唯一、色があった。くたびれたリンゴがいた」
「帰る2時間前からパッと晴れた。これを、この光を待っていたのに。空港で帰りの飛行機を待つ。結局、虹は一度も見れなかった。ま、でも、いいか」