「食べる宝石」をコンセプトとしたイチゴのブランド「ミガキイチゴ」。 品種だけでなく、技術、製法、品質基準による果実の違いをブランド化
岩佐大輝(いわさ・ひろき)/1977年、宮城県山元町出身。大学在学中の2002年にITコンサルティングを主業とする株式会社ズノウを設立。東日本大震災後は特定非営利活動法人GRAおよび農業生産法人GRAを設立。先端施設園芸を軸とした東北の再創造をライフワークとする。日本およびインドで5つの法人のトップを務める
東北一のイチゴの産地・宮城県山元町にて「ミガキイチゴ」を生産しているハウスが「ICHIGO WORLD」。イチゴ狩り体験もできる
山元町では震災後に農地の区画整理が行われ、大規模農場が次々にできた。津波で被害を受けた鉄道は高架式になって復旧した
GRAでは何十年もイチゴづくりを手がけてきた農家の「匠の技」と最先端の農学研究、そしてICT技術を掛け合わせることで収量・質の飛躍的向上を実現
いちごのショートケーキ(600円+税)と、いちごのチョコスムージー(750円+税)
「田舎で育った若い人たちがたとえ都会に出たとしても、いつでも戻ってこられるようにちゃんと雇用と生活がある状況を作り出すのが大事かな、と。地元に仕事がないとか、あっても低収入となると誰も戻ってこないし、親・祖父母世代だって『地元にいろ』とか『家業を継がせよう』とは思わない。山元町では震災後に復活したイチゴ農家は『食っていける』ことを示しているから、みんな跡継ぎがいて輝いています」(岩佐氏)