森村泰昌(もりむら・やすまさ)/1951年、大阪市生まれ。85年、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真を制作。以降、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品を作り続ける。著書に『美術、応答せよ!』『自画像のゆくえ』など。2011年秋、紫綬褒章を受章(撮影協力/シュウゴアーツ 撮影/写真映像部・東川哲也)
『生き延びるために芸術は必要か』(1210円〈税込み〉/光文社新書)自然災害、環境破壊、戦争、AIの発達、パンデミック──現代社会は「生き延びる」ことの困難を感じる出来事に満ちており、美術もその影響下にある。セルフポートレイトの手法で作品を制作し、「私」の意味を追求してきた美術家が、「生き延びるとは何か」というテーマに取り組んだ、モリムラ式人生論ノートだ