【表の解説】発作性心房細動が偶然みつかって、動悸などの症状のない場合、心筋焼灼術を受けるか、薬物療法で経過をみるか、患者が悩むことがあります。数回程度の発作性では、すぐに脳梗塞に結びつくことは まれなため、「定年退職を待って」「子どもの受験が終わったら」など 患者の事情に合わせて、心筋焼灼術を先に延ばし、薬物療法をおこなうことも可能です。しかし、持続性に移行すると治療困難になることもあるため、初期の発作から1年くらいを目安に、心筋焼灼術を検討することがすすめられます。
聖マリアンナ医科大学病院循環器内科教授・ハートセンター長 原田智雄 医師
さいたま赤十字病院循環器内科部長 稲葉 理 医師