需要は高まる一方で、「そのくらい自分で言えないのか」という批判の声もある。実際、代行の電話をかけた際にも「どうして本人が直接来ないのか」と言われたこともあったという。しかし、「退職の相談すらできない環境になってしまっているのは、上司の部下への接し方に問題があるのではないか」と新野さんは指摘する。

 過去にサービスを利用した人の中には人事部に所属していた男性(20代)もいた。給与計算がメイン業務だったというが、身近に人事権を握る人がいて言い出すことができない実情を物語る。

 「世の中にはごまんと会社があります。自分と合わない数社に悩む必要はありません。もっと気軽に退職を伝えられる社会になってほしい」と新野さんと岡崎さんは口をそろえる。インターネットで話題になり、依頼も急増。急きょ採用も実施した。もちろん「即日退職OK」だ。(AERA dot. 編集部・福井しほ)

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