不正合格問題をわびて頭を下げる東京医科大の行岡哲男常務理事(c)朝日新聞社
不正合格問題をわびて頭を下げる東京医科大の行岡哲男常務理事(c)朝日新聞社
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「大学ランキング2019」から2018入試難易度ランキング私立大医学部医学科(河合塾)
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 東京医科大が裏口入学疑惑で揺れている。2018年6月、文部科学省の前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者が受託収賄容疑で逮捕された。佐野容疑者は、息子を東京医科大に不正に合格させるため、同大学に対し、文科省の私立大学支援事業の選定に関して便宜を図ったという疑いがかけられている。

【難関医大は……? 私立大医学部医学科の入試難易度ランキングはこちら】



 東京医科大はどんな大学だろうか。医師、医学部の世界では名が知られているが、一般に知名度はそれほど高くない。

東京医科大について、ランキングからその特徴を探ってみよう(< >は母数の定義)。

<私立大学医学部医学科>
1. 初年度納入金(安い) 757万8700円/18位
2. 学費の6年間総額(安い) 2983万3700円/10位 
3. 偏差値(河合塾) 67.5/3位(3位には日本医科大などほか12校) 
4. 偏差値(駿台予備学校) 64/9位(9位には日本大などほか3校)
5. 実質倍率 20.6倍/8位

<全医学部>
6. 医師国家試験合格率 96.4%/6位

<私立大学>
7. 入学者総数現役生比率(低い)33.3%/1位
8. 一般入試入学者現役生比率(低い) 17.3%/1位
9. 私立学校等経常費補助金(私学助成) 21億3015万5000円/28位

<全大学>
10. 論文引用度指数 120.4/23位
11. 科研費(科学研究費補助金)配分総額 4億6436万円/70位
12. 科研費新規採択累計数(過去5年)・呼吸器外科学 11件/7位
13. 社長出身 719人/96位 
14. 政治家出身 1人 

<東京医科大の入試データ>
15. 入学者の出身校
4人=海城(東京)、浅野、慶應義塾(以上、神奈川)
3人=東邦大学付属東邦(千葉)、東京学芸大学附属、暁星、駒場東邦、巣鴨(以上、東京)、聖光学院(神奈川)

(1,2,4,5,7,8,11=2017年度、7,8は学生数200人以上1000人未満の大学が対象、6,14,15=2018年。10=2012~16年、12=2013~17年。3,9,13=2016年。「大学ランキング2019」、「医学部に入る2018」、所管省庁資料、東京医科大ウェブサイトから)

 私立大学医学部の受験では、難易度、ブランド力で御三家と呼ばれている大学がある。慶應義塾大、東京慈恵会医科大、日本医科大だ。


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科研費では上位に位置