英語の勉強はダイエットと似ている(※写真はイメージ)
英語の勉強はダイエットと似ている(※写真はイメージ)
吉田秀樹さん/RIZAP ENGLISHトレーナー。高校時代をアメリカで過ごす。留学、英語サークル講師を経て、2016年から現職
吉田秀樹さん/RIZAP ENGLISHトレーナー。高校時代をアメリカで過ごす。留学、英語サークル講師を経て、2016年から現職
モチベーション維持に効果的な目標設定シートをつくろう
モチベーション維持に効果的な目標設定シートをつくろう

「昇進にTOEICのスコアが必要だけれど、正直勉強したくない」「英語が苦手だから、自分には無理そう……」 今年こそはTOEICの勉強をしてスコアを上げたい、と思っていても、日ごろの忙しさもあり、なかなか勉強に手を付けられないという人は少なくないはず。「AERA English 2018 Spring&Summer」では、英語学習を「ダイエットと同じ」と捉えて指導する「RIZAP ENGLISH」のトレーナーに、モチベーション維持の方法を聞いた。

【ライザップが考える「挫折しない」目標設定シートのサンプルはこちら】

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 TOEIC 高得点者など、英語学習で成果を上げた人からよく聞く言葉に「英語の勉強はダイエットと似ている」というものがある。確かに両者に共通点は多い。努力が求められること、小手先のテクニックで得られた結果は“リバウンド”しやすい(元に戻りやすい)こと、途中でギブアップする人が多いこと……。

「ダイエットと英語学習は、目標設定が重要という点も同じです。頑張った先にあるゴールを意識できれば、モチベーションは維持しやすくなる」

 そう語るのは、英会話スクール「RIZAP ENGLISH」のトレーナー、吉田秀樹さんだ。RIZAPといえば、「結果にコミットする」のキャッチフレーズでおなじみのトレーニングジム。2016年に同社が設立したRIZAP ENGLISH も、完全マンツーマン指導と専属トレーナー制を採用し、学習メニューを受講生の希望や性格に合わせてカスタマイズするなど、トレーニング部門と同様の指導方法を採り入れている。

「英語学習もダイエットも、目標を達成するには綿密に設計したメニューを積み重ねなければなりません。でも目標意識があいまいな人は、目先のつらさばかりに目が向いてしまうから、挫折しやすいんです」

■夢の最終ゴールに向け 長中短期の目標を設定

「まずは最終ゴールを決めて、英語学習の動機づけをしっかり行うことが大切です。続けて、ゴールへ向かうプロセスとして『その時期までにすべきこと』を、長期、中期、短期の順に逆算して考えましょう」

 それぞれの目標は、できるだけ具体的に。特に最終ゴールは「なぜそうしたいのか」「達成後は何をしたいのか」「達成によって、自分の未来をどう変えたいのか」まで落とし込むことで、「こんな未来を手に入れたい→必ず最後までやり遂げる!」という意志がより明確になる。英語ができるようになった自分にどんな未来が待っているか、掘り下げて考えてみよう。

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