新幹線の加害者は精神病も入っていたみたいだからまた違うかもしれないけど、親ともめててもばーちゃんにはものすごく優しかったっていうのは、いかにも愛情が欲しかったというパターンじゃないかと思う。若い時に親と話し合えたり、誰かいいやつに巡り合っていたらあんな事件を起こさなかったのかもしれない。
結局、社会のコミュニケーションの問題だと思うんですよね。近所のガキがやっちゃいけないことをやっていても、怒れなかったりするじゃないですか。でも人間はおせっかいである必要があると思うんですよね。
NHKの「バリバラ」という番組で司会をやっている山本シュウさんはPTA会長とかもやっていて「俺はおせっかいのおばさんやで」「We are 親戚」って言ってるんですけど、それが必要だと思うんですよ。僕は子どもがいないけど、子どもたちに、何かあったら大人は力になってくれるんだよ、話し相手になってくれるんだよってこと伝えていかないといけない。
虐待事件の報道の後、「俺が育てる」ってツイッターでつぶやいたら、子育てしている親でもそうじゃない人でも「うちに来てくれったら」って言っている人が結構いました。きれいごとだと言われるとそうかもしれないけど、うちは子どもいなくてその分は余裕があるんだから、俺が育てる、俺の子どもにするって気持ちは本当にあります。
子育てしているとお互いにノイローゼっぽくなることも絶対あるし、里子になった子の特徴もある。細かい問題はいっぱいあるけど、それだけ考えていても前に進めないでしょ。子どもが愛情を受けてちゃんと育っていくなら、それでいいんじゃないかと思います。