会見を取り仕切った日大企画広報部の米倉久邦氏(写真/福井しほ・AERAdot. 編集部)
会見を取り仕切った日大企画広報部の米倉久邦氏(写真/福井しほ・AERAdot. 編集部)

 ここで他の媒体の記者が、「今日は皆さん(中継などで)見ているので、一人一問にしますから、続けさせてもらえませんか?」とお願いすると、米倉氏は「何十人もいるのに全部やるんですか?何時間かかるか分からないじゃないですか。無理ですよ、みんな手を挙げているんですから」とバッサリ。

 別の記者から「刑事事件にもなっている話ですし、こちらも短くします。会見を続けるかどうか、監督に決めていただきたいんですけど」や「司会の方ではなくて、監督に会見を続けるかどうか決めていただきたいんですけど」などと矢継ぎ早に質問が飛ぶが、米倉氏は構わず会見を切り上げようとする“塩対応”ぶりだった。

 すると、不穏な空気に気づいたのか、内田前監督自らが会見続行の意思を見せた。それでも一度上がったボルテージが下がることはない。質疑応答が再開しても、「もうやめてください」「同じ質問です」と記者の質問を制止する米倉氏。 ここからは、会場で繰り広げられた大舌戦の一部を再現しよう。

米倉氏「これ以上やっているときりがない。だいたい同じ質問が繰り返されているので、これで質問は終わります」

記者「違う質問をします」

米倉氏「違えばいいというものではありません」

記者「日本大学の常務理事を続けられるおつもりですか?」

米倉氏「それは後で言うといっていました」

記者「今、答えてください」

米倉氏「今はやりません」

記者「いつお答えいただけるんですか?」

米倉氏「それは先ほども出ていますんで。それは後ほど……。じゃあ、これで会見を終わりにします」

記者「後ほどっていつですか?」

米倉氏「え? 後ほど今からやりますよ。記者会見はこれで終わります。内田前監督から進退について」

記者「会見をされると聞いて、私たちは集められているんですよ」

米倉氏「だから全員からは聞けないですよ!すでにじゅうぶん聞きましたよ。じゅうぶん、聞きました!」

記者「それはそちらかもしれないけれど、この会見はみんな見てますよ」

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