小栗旬(35)がドラマ「花より男子」(TBS系)で演じた花沢類のセリフ「ま~きのっ!」のモノマネで知名度がアップしたおばたのお兄さん。小栗に電話で新年の挨拶をしたところ、「俺、近くの公園に遊びに行くんだけど、そうすると子供たちが遊んでるんだよ。俺に向かって『ま~きのっ!』って言ってくるんだよ。これ、お前のせいだよなあ?」と突っ込まれたという。小栗に結婚の報告をすると「大切にしてやれよ」と祝福してくれたなど、親交の一端がうかがえるのだ。
そんなミラクル&おばた。やはり、本人の承認をもらっているという点は炎上を防ぐ大きなポイントだろう。加えて、「そもそも力があれば炎上しない」と言うのはスポーツ紙の芸能担当記者だ。
「例えば、声優としても活躍中の山寺宏一(56)。笑いを取りにいくような一面もありますが、『七色の声を持つ男』と言われ、以前テレビ番組で披露した1人で全員のパートを歌唱する『We are the World』や、ケツメイシのメンバー3人の声を使い分けたモノマネなど、パフォーマンスは圧倒的です。そうした実力に加え、対象とする芸能人とのコミュニケーションや相手へのリスペクトなど、モノマネタレント自身の人間力が視聴者に伝われば、多少のデフォルメがあっても炎上しないと思います」
また、芸能リポーターの川内天子氏は、モノマネをする対象が女性か男性かで事情が異なってくると話す。
「キンタロー。の場合も前田敦子のモノマネはいったん、定着してしまえばファンからのクレームは来なくなりましたよね。ファンが多い女性アイドルのモノマネをする場合、最初はデフォルメを控えめにして、徐々に誇張していくという手法をとらないとダメです。いきなり100%ではなく20%くらいのからスタートして、ある程度認知されたら思いっきりデフォルメしても文句が来ないのです。逆に男性芸能人のモノマネをする場合、最初からデフォルメ100%じゃないとヒットしないので、これは事前に本人に許可を取るなど入念な根回しが必要です。今、モノマネタレントとして成功している人は、そういう暗黙のルールをみんな守っていると思いますよ」
もちろん、おもしろおかしく誇張したモノマネでも決して相手をバカにしているわけではないだろう。だが、モノマネをされる側の立場や関係性によって炎上具合は変わってきそうだ。(ライター・丸山ひろし)