6月に開かれるロシアW杯に挑むサッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が電撃解任されると4月9日付のスポーツ紙が一斉に報じた。きょう午後に開かれる緊急会見で、監督解任と後任監督が発表される予定だ。
ハリルホジッチ監督は2015年3月に日本代表監督に就任。ロシアW杯のアジア最終予選では、6勝2分け2敗のB組首位で本大会出場を勝ちとった。日本代表の本大会出場は6大会連続6度目となる。
今回の電撃解任について、サッカージャーナリストの六川亨氏はこう語る。
「電撃解任は正直意外だった。3月に行われた親善試合、マリ戦とウクライナ戦は1分け1敗で見るべき内容はなかったが、(日本サッカー協会の)技術委員会では『ハリル続投』を明言していたので……。ただ、マリ戦で選手起用に理解できない点もあり、不安も感じていた。サッカー協会では、ハリルを招聘した幹部が次々と降格させられ、解任を余儀なくされる状況になってしまった」
さらに後任監督については、以下のように続ける。
「後任は、西野朗・技術委員長しかいないのではないか。仮に、後任監督が本大会の予選リーグで敗退するようなことになれば、監督やコーチは直接の責任を問われて辞任せざるを得ないだろう。しかし、本大会を前に混乱を招いた田嶋幸三・日本サッカー協会会長の責任は重い」
サッカー日本代表は、W杯直前で大混乱に陥っている。