何とも馬鹿馬鹿しい話ではあるが、実際にあるメディア媒体では「ジャニーズ事務所」の機嫌を損なうことを危惧し、ほんの少しだけジャニーズタレントの腕が写っているだけで、ネット上での記者会見の写真の掲載を見送ったなんてエピソードもある。

 もっとも、近年は会見の主催者サイドがフォトセッションの際、ネット記事用にジャニーズタレントがいないバージョンも用意することが当たり前になっており、こうしたメディア側の苦労もだいぶ軽減されていたわけだが……。

 また、ジャニーズタレントのスキャンダルを追うネットメディアの動向も興味深い。

 この種のメディアの中には、ゴシップ記事に登場するジャニーズタレントの写真の代わりに、あえて記事とはまったく関係のない、それでいて一般的にヒキの強い可愛いネコの写真などを使用することで、記事自体のPVを伸ばすという手法を駆使する媒体もあったが、今後変化はあるのか?

 さらに、各芸能事務所の動画ニュースへの今後の対応も含めて、今回の「ジャニーズ事務所」によるネット写真の解禁は、芸能史においても大きな事象と言えるだろう。(三杉武)

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