彼の真意を読み解くならこうだ。アキラ100%のハダカ芸は、一昨年まではいくら予選でウケていても落とされていた。大きな笑いを取ったり、客席を盛り上げたからといって、それだけで勝てる大会ではなかったということだ。「ハダカ芸は芸ではない」というような評価をする審査員もいたのだろう。

 しかし、昨年、アキラ100%はハダカ芸で決勝に上がった。ここで傾向がガラッと変わり、ただ純粋に面白いかどうか、ウケているかどうかで判断されるようになったのだ。

 エハラ自身はお笑い界でも有数の多芸多才の芸人である。歌、ダンス、モノマネなどを器用にこなし、持ちネタも豊富にある。これまでの『R-1』がある程度は芸としてのクオリティを問われるような大会だったからこそ、エハラはそれなりに活躍できていた。

 ところが、昨年の大会では「これは果たして芸と呼べるのか」という議論が起こるようなハダカ芸がまさかの優勝を果たしてしまった。この新傾向の『R-1』では自分のようなタイプの芸人は勝てないのではないか、というのがエハラの分析だ。

暮らしとモノ班 for promotion
ニューバランスのスポーツウェアがAmazonセールで30%OFF!運動時にも普段にも役立つ機能性ウェアは何枚でも欲しい♪
次のページ