2013年のキングオブコントを制し、その演技力の高さと独特の世界観を世に知らしめたお笑いコンビ、かもめんたる。彼らは、芝居を取り入れたコントをメインに活動しており、最近では単独ライブと並行して、劇団かもめんたるを立ち上げ、コントとはまた違う魅力を発している。
「小島よしおに、ずっと劇団やったほうがいいですよ、って言われていたんですけど、なんか劇団て大変そうじゃないですか。でも、小島は絶対やったほうがいいって言ってくるから、頭の片隅にはあったんですけど、いまいち踏み込めなかったんですよ」
ボケ担当の岩崎う大さんはそう振り返る。劇団と言えば、台本を作り、毎日のように稽古をやり、衣装や小道具を決め、照明や音響との打ち合わせなど本番までやることは山積みで、お笑いのコントよりはるかに時間や労力を強いられる。それに対して、当初は抵抗があったという。しかし、ある人の言葉で決心する。
「カンニング竹山さんですね。2015年4月の竹山さんの誕生日で、竹山さんに『劇団やったほうがいいよ』って言われて、それで決心がつきました。小島にはあれほど言われていて悩んでいたのに(笑)」
事務所の大先輩、カンニング竹山さんの一言で一度挑戦してみようと腹をくくった岩崎さん。その後、劇団かもめんたるを立ち上げ、2015年7月より初公演を踏んで、今年2018年の1月公演で四回目となる。作・演出は岩崎さんが担当し、相方の槙尾ユウスケさんやオーディションで選んだ役者と共に、笑いを最大限に発しつつ、かもめんたるでは、出来ないような感動や喜びといった感情を表現する集団として活動している。