名護市長選、沖縄県知事選については「オール沖縄」側の現職である稲嶺進市長、翁長雄志県知事への有力な対抗馬は見当たらないと話す人もいるが、国も既成事実を作るべく強引に辺野古の護岸工事を進めており、来夏には埋め立てを本格的に開始しようとしている。工事を後戻りできないようにし、あきらめムードを広めたい、というのが国の戦略と言われている。

 なお、「オール沖縄」陣営は、圧倒的に優位な立場にある本土や東京に対してその意思を強く示すために、大差で勝利を収めねばならないという現実もある。

 本格的な埋め立てが来夏なら、今、これを跳ね返すことがとても重要である。基地問題を抱える沖縄にとってのみならず、その沖縄の状況や、現在の日米関係や東京と沖縄の関係に懸念を持っている本土の我々にとっても極めて重要である。

 日本本土には、沖縄のたたかいに元気をもらっている人々も少なくない。私も、沖縄の基地問題は日本とアメリカの関係の歪みから来るもので、自分自身の問題だと捉えており、元気な沖縄にいつも励まされている。

 本土の人間として沖縄に恩返しをしたいと思う。500億円の提示などできるわけもないけれど、何か協力できることはないか、と、また電話口に戻るのである。(弁護士・猿田佐世)

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