前出の上脇氏は言う。
「恒常的に政治活動をしている関西千年会が政治団体として無届のまま、現金のやり取りをしていたなら政治資金規正法違反です。また、鶴保議員の事務所が、後援会長の名刺の携帯を認めていたとなると、共犯の可能性もあります。鶴保議員は事実関係について説明する責任があります」
鶴保議員に事実関係について取材を申し込んだが期限までに回答はなかった。
後援会長はアエラドットの取材に対し、A氏の主張を「まったくの事実無根」と反論した(一問一答に詳細)。
■後援会長の一問一答
──A氏は後援会長に2千万円以上の資金提供をしたと証言している。
そういった事実は一切ありません。お金を払っていれば彼のところに領収書などがあるはずだから、それを見せてほしい。
──A氏側から今年に入ってから月80万円の顧問料が支払われた。
交通費など、最低限の経費はもらっているが、月80万円はもらっていない。支払ったのであれば、根拠を示してほしい。
──クラウンの提供は受けていたのか。
車は、Aが「よかったら使って下さい」と言って、無理やり置いていったんですよ。(返してほしいなら)僕はいつでも取りに来てほしいと思ってますよ。
──選挙応援については
私は後援会を一人でやっている。私が家を借りたところに、Aが来ただけです。
──鶴保議員とA氏らと一緒に食事をしたことはあるか。
僕は鶴保議員との付き合いは長いから。(食事の時に)Aがいたかどうかはわからない。僕はAから接待を受けたことは一度もない。
──関西千年会はどんな組織なのか。政治団体として届け出がされているのか。
政治団体ではありません。鶴保議員のファンクラブです。鶴保庸介という政治家が好きなので、すでにある鶴保の後援会に入るのではなく、自分ひとりでファンクラブを作りたいと思った。鶴保事務所からお金をもらっているわけではないし、お金を渡しているわけではない。