お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(1)
お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(1)
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お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(2)
お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(2)
お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(3)
お尻のたるみをとるエクササイズ・ポーズ(3)

 年齢を重ねるとお尻のたるみは万人の悩みです。たるみが気になっておしゃれな洋服が着られない、なんてことも。美骨ピラティストレーナーのSATOKOさんにセルフメンテナンスの方法を聞きました。

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 人間は赤ちゃん時代に四つんばいでハイハイしたり、ほふく前進したりすることでインナーマッスルを鍛えてきました。でも、大人になるとそういう動きをすることはほとんどありません。代わってデスクワークなどで座った姿勢をとることが多くなり、股関節まわりは凝り固まりがちです。その状態でお尻のエクササイズをしても、ふくらはぎや太ももが鍛えられるだけ。お尻は使えていない状態です。

 普段から、みぞおち辺りからが足という意識でエクササイズすることでお尻が動きやすくなります。年齢とともにたるみが気になるお尻も、「足の起点はみぞおち」を意識して歩くと、リフトアップ効果があります。

 たるみをとるのに大事なのは姿勢です。美しい姿勢とは、真横に立ってみたときに、耳たぶ、肩、肘、骨盤、膝、くるぶしの少し前が体の中央のラインにきていることだと言われています。背骨はS字ラインになっているのが理想的な形です。

 座る時に、骨盤をイメージしてみてください。左右の坐骨を触って、両坐骨に同じくらいの体重をのせて座ります。骨盤が後傾すると、お尻がタレた状態に、骨盤が前傾すると腰が反っ
た姿勢になります。骨盤を後ろに傾けたり、前に傾けたりして中心はどこか探っていく。そうするとおなかと内ももの筋肉が使えてくるようになるはずです。

 骨格のずれや骨と骨の間のスペースのつまりなどがあるのに無理して動くと体の不調につながります。無理をしている筋肉は凝り固まり、その反対側の筋肉は緩む。普段の生活における体の使い方が大事です。

 どんなエクササイズでも、正しい骨のポジションを知った上でやると効果があります。無理しても体を痛めてしまうだけ。1日1分でも骨を意識して正しい姿勢をとる。日頃から丁寧に動いてあげることが大事です。

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