この秋は、しっかりボールを選んで三振が減少傾向にあるのはプラス要因だが、プロでは徹底的に弱点を攻められるため、かなり苦しむことが予想される。高校時代は投手だっただけに肩は弱くないが、守備と走塁が平凡なのも不安要素である。
宮台、岩見、ともに現時点では課題が多い選手である。しかしそれ以上に、モノになった時のスケールの大きさは魅力である。逆に言えば育成力が試される選手であるとも言える。今月26日のドラフトで彼らの育成に挑戦する球団は果たしてどこになるのだろうか。(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。