攻撃陣に目を移す。阪神打線のキーマンには、今季のDeNA戦で打率.333(81打数27安打)1本塁打7打点の鳥谷敬、同じく打率.347(75打数26安打)3本塁打15打点の糸井嘉男、さらに打率.315(73打数23安打)3本塁打15打点と好成績を残した福留孝介の3人を指名したい。今季の相性だけでなく、普段以上の緊張感と重圧の中で行われる試合において、経験豊富なベテランの果たす役割は大きい。彼らのここ一番での集中力に期待したい。

 一方のDeNA打線では、打率.323で自身初の首位打者に輝いた宮崎敏郎が、今季の阪神戦打率.376をマークした。このベイ不動の5番を前にどれだけ走者を置けるか。また、6試合とデータは少ないが、今季の甲子園で19打数7安打の打率.368をマークした戸柱恭孝のバットにも期待を寄せたいところ。戸柱が6番に座れば、阪神投手陣にとってはいやらしい5番&6番が出来上がる。

 過去10年のセ・パ両リーグのCSを振り返ると、2位チームが勝ちあがったのは9度、3位チームは11度。本拠地の熱狂的ファンの声援を受ける阪神か、それとも巨人との熾烈な3位争いを制したDeNAか。雨模様も気になる中、胸躍る気持ちでプレイボールを待ちたい。なお、予備日を含め、全試合が雨天中止となった場合は2位の阪神が不戦勝で勝ち上がりとなる。