10月14日からクライマックスシリーズ(CS)が開幕する。セ・リーグではレギュラーシーズン2位の阪神と同3位のDeNAが甲子園で対戦。広島への挑戦権を得るのは、果たしてどちらのチームか。
金本阪神対ラミレスDeNA。レギュラーシーズンでは4.5ゲーム差となった両者の今季の直接対決は、阪神が14勝10敗1分けと勝ち越しに成功した。しかし、シーズン終盤に行われた9月24日からの“5番勝負”では、DeNAが3勝1敗1分け。特に甲子園での連戦となった24日、25日では、DeNAが2-0、7-0と2試合連続完封勝利を挙げ、DeNAとしても良いイメージを持って甲子園に乗り込むことができる。
3試合制の短期決戦の中で重要性を増すのが、先発マウンドに上がる投手になる。阪神は第1戦をメッセンジャー(今季11勝5敗、防御率2.39)、第2戦を秋山拓巳(同12勝6敗、防御率2.99)と予想。メッセンジャーは右足骨折で長期離脱していたが、10月10日の中日戦(甲子園)で4回1安打無失点に計8奪三振で完全復活をアピール。57球を投げての中3日がどう影響するかだが、経験豊富な助っ人右腕に対しての不安は少ない。気になるのは今季のDeNA戦の対戦防御率5.48の秋山の方か。第3戦までもつれ込めば、能見篤史(同6勝6敗、防御率3.72)が控える。
対するDeNAは、今永昇太(同11勝7敗、防御率2.98)、ウィーランド(同10勝2敗、防御2.98)、石田健大(同6勝6敗、防御率3.40)の3人で立ち向かう構え。9月24日に今永が7回途中無失点、同25日にはウィーランドが9回無失点、同29日も石田が6回無失点と、3投手が直近の阪神戦で好投している点は好材料であり、その流れをCSにも持ち込みたいところ。リリーフ陣は両軍ともに数も豊富で安定感があり、調整期間もあって疲労も取り除けた。その分、先発投手の炎上は致命傷になる。