同じ旅の時に、今では廃線が決まっている三江線にも乗りに行ったのですが、この時は新山口から津和野まで「SLやまぐち号」に乗り、津和野からは特急「スーパーおき」に乗り換える形で、西から向かいました。本当なら江津駅で三江線に乗り換えたいところなのですが、特急が停車する3分前に発車してしまい、次の列車まで1時間以上待たなければいけません。そこで仕方なく、江津より先の大田市からタクシーに乗り、三江線の浜原駅に向かうことにしたのですが、なんと40分足らずで着いてしまいました。もちろん、僕が乗れなかった列車よりもずっと早い到着です。その後は、その列車の到着を待って、折り返しに乗り江津まで戻りました。この時、他に車内に乗っている人は2人ぐらいしかいませんでしたね。でも、この時も運転士さんが僕のことを知っていて驚きました。
廃線が決まるような地方に行くと、電車だと3時間かかるようなところが車だと1時間で着いてしまうというようなところが珍しくありません。実際に増毛まで行った時に地元の人にお話を聞いたんですけど、「廃線になってもその分バスが充実してくれれば」とあまり困った風な人はいないようでした。留萌の人々の場合は、日本海側から札幌に行く道は断崖絶壁が多く通行が困難だったのですが、今では高規格な国道が開通し、札幌に行く人のほとんどがバスを利用しているようです。むしろ、札幌から車で来やすくなったことで、観光地としても利便性がよくなり、鉄道がなくなったところで観光にも大した影響はないみたいです。
一鉄道ファンとして言ってしまっていいのかという思いはありますが、これが現実なのではないでしょうか。とはいえやはり、鉄道路線がこれからもなくなっていくことは寂しいですね。