金田哲(かなださとし)/1986年生まれ、31歳。愛知県出身。お笑いコンビ「はんにゃ」のボケ担当。大の歴史好きとして知られる。バラエティ、ドラマ、舞台等で活躍中。歴史好き芸人6人からなるユニット「歴史戦隊六文ジャー」のトークライブを、月1回のペースで開催している
金田哲(かなださとし)/1986年生まれ、31歳。愛知県出身。お笑いコンビ「はんにゃ」のボケ担当。大の歴史好きとして知られる。バラエティ、ドラマ、舞台等で活躍中。歴史好き芸人6人からなるユニット「歴史戦隊六文ジャー」のトークライブを、月1回のペースで開催している

 お笑いコンビ「はんにゃ」のボケを担当する金田哲さんは、大の歴史好きとして知られる。歴史への熱い思いや、テレビ番組「しくじり先生」に出演した際のエピソードを、コミック雑誌『真田太平記』(朝日新聞出版刊)で明かしてくれた。

●お笑い界で言うと“最強の一発屋”

 僕は愛知県田原市出身で、田原城跡など徳川家に縁のある地が身近にたくさんありました。子どもの頃から歴史が好きで、夏休みの自由研究で長篠の戦いを調べるという渋い小学生だったんですよ。その戦いで活躍した鳥居強右衛門は、今でも尊敬しています。鳥居強右衛門が磔にされている絵を見て悪者なんだろうなと思ったら、仲間のために命をかけるすごいいい奴で、衝撃を受けました。ちなみに自由研究で描いた鳥居強右衛門の毛は、すべてトウモロコシの毛で表現しました(笑)

 三河武士には義を重んじる、男のかっこよさがあると思います。それで徳川家が大好きになったんですが、その徳川家を最後の最後まで苦しめた真田家という宿敵の存在が今度は気になりました。調べてみたら、ものすごくかっこいいんですよね。

 真田幸村は、僕らお笑い界で言うと“最強の一発屋”というイメージです。大坂の陣の活躍が凄すぎて、400年後まで語り継がれていますもんね。ゲームなどではイケメンにされていますが、手紙を読むとけっこう弱音を吐いていたり、すごく人間味のあるおっちゃんだなと僕は思います。もちろん切れ者で男気もあるんですが、親しみのあるおっちゃんが最期に花を咲かすというのが、すごくかっこいい。

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