「成人の日」を迎え、全国各地で成人式が行われた。今後は“大人”としての自覚と責任が求められるが、それはプロ野球選手でも同じ。1996年4月2日から97年4月1日生まれの新成人たちの中から今季、一体誰が活躍し、一体何人の選手が“自立”できるのだろうか。
時計の針を少しばかり戻してみる。3年前の2014年夏の甲子園決勝で、大阪桐蔭高が4対3で三重高を下して2年ぶり4回目の優勝。春夏連覇を目指した龍谷大平安高が初日の第1試合で春日部共栄高に敗れ、石川県大会決勝では星稜高が9回裏に8点差を覆しての逆転サヨナラ勝ちを収めて話題を集めた夏でもあった。
そして同年秋のドラフト会議では、安樂智大(済美高→楽天)、松本裕樹(盛岡大附属高→ソフトバンク)、高橋光成(前橋育英高→西武)、岡本和真(智辯学園高→巨人)の4人の高校生が、それぞれ1位指名を受けてプロへの道へと進んだ。高卒3年目を迎える彼らが今季、新成人として飛躍を目指す。
注目はやはり前述したドラフト1位入団の4人だ。すでに高橋はプロ2年間で9勝、安樂は4勝を挙げており、この2人は今季、先発ローテーションとして1年間のフル回転、そして2ケタ勝利が期待される。右肘を痛めた状態でプロ入りした松本は、じっくりと時間をかけて英才教育が施されているが、今季は目に見える結果が欲しいところ。