【4位】西武
秋山翔吾、浅村栄斗、中村剛也、メヒア…。個々の能力は高いが、それがチームの成績へ還元されない状況が続いている。今季のカギは、捕手再挑戦となる森友哉、真のブレイクを目指す山川穂高が結果を残せるかどうか。投手陣ではエースの岸孝之が退団したショックを他の面々がどこまでカバーできるかどうか。昨季自身初の2ケタ勝利を挙げた菊池雄星に加え、髙橋光成、多和田真三郎、さらにU23代表の優勝に貢献した本田圭佑らの若手が成長できるかどうかだろう。外国人投手が成功すれば、順位は大きく変わる。
【5位】ロッテ
ドラフトで即戦力の佐々木千隼を獲得。石川歩、涌井秀章の2枚看板は健在で投手陣には大きな期待が持てる。だがその一方で、打線では4番のデスパイネが退団。チームトップの24本塁打の穴がチームの成績に響きそうだ。ただ、主力の流出は今オフに限ったことではなく、これまでも若手の成長で乗り越えてきた。不振に喘いだ清田育宏が復活し、2年目を迎える平沢大河などの若手が台頭すれば、という楽しみはある。粘り強い戦いを今季も見せてもらいたいところだが、予想は厳しい。
【6位】オリックス
昨季最下位のオリックスだが、今季も厳しい状況は変わらない。糸井嘉男が阪神に流出し、それに代わる人材として陽岱鋼を狙ったが、巨人に入団。「同じパ・リーグではなくて幸い」という慰めの言葉もむなしく響く。明るい話題はある。吉田正尚がオフの台湾ウインターリーグで「5冠」に輝く活躍を披露。プロ2年目での大ブレイクに大きな期待が持てる。T‐岡田との2枚看板に加え、ドラフト1位の山岡泰輔が結果を残せるかどうか。昨季7勝に終わった金子千尋がエースとして君臨し、他球団同様に新外国人が活躍できれば一気に浮上できるかもしれないが…。