激戦の近畿大会を制したのは大阪の履正社。前チームでは東京ヤクルトスワローズからドラフト1位で指名された寺島成輝が注目の的だったが、新チームでは夏から中軸を担うプロ注目の強打者・安田尚憲、4番の主将・若林将平ら強打者が揃う。エースの竹田祐はMAX140キロ超の本格派右腕。投打ともにハイレベルで、2014年にあと一歩のところで逃した初優勝を獲りにいく。
大阪府予選の準決勝で履正社に敗れた大阪桐蔭も戦力は揃っている。近畿大会も準決勝で神戸国際大付(兵庫)に敗れ4強止まりだったが、“怪物”として注目を集める根尾昂、上位打線を任される藤原恭大、中川卓也、宮崎仁斗ら1年生が活躍を見せている。アメリカ人の父を持つ3番の山本ダンテ武蔵ら2年生も注目だ。
他では、圧倒的な力で四国大会を勝ち抜いた明徳義塾(高知)、春・秋の九州王者・福岡大大濠(福岡)なども上位候補。また、関東との兼ね合いで“当確”ではないが、早稲田実を最後まで苦しめた東京大会準優勝の日大三も、出場がかなえば楽しみな存在だ。(文・嶋中貴史)