仲間由紀恵(c)朝日新聞社
仲間由紀恵(c)朝日新聞社
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 15シーズン目を迎えるドラマ「相棒season15」(テレビ朝日系)が10月12日からスタートする。10月期のテレビ朝日は「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第4弾も始まり、高視聴率ドラマの揃い踏みで早くも“一人勝ち”の感さえある。

 「相棒」では、かねて“5代目相棒”候補と噂されていた女優の仲間由紀恵(36)が再登場する。仲間演じる総務部広報課長の社美彌子は、2014年10月から15年3月に放送された「season13」以来、2シーズンぶりの登場となる。しかも、今回から正式に警視庁の一員となる反町隆史(42)演じる冠城亘が広報課に配属され、美彌子の部下になるという設定だ。 

 杉下右京を演じる水谷豊(64)は「驚きましたねぇ、本当に驚きました。(冠城は)僕のところに来ると思っていました」とコメントしているが、「胸中穏やかではない」と話すのはテレビ誌記者だ。

「前クールは15.8%で民放ドラマ視聴率ではトップでしたが、これまでの数字から見ると、平凡な結果です。シーズン10からシーズン13までは4年連続で19%台をマークして右肩上がりだったのが、伸び悩んでいます」

 「1シーズンだけの相棒」説が囁かれていた反町も、視聴率が低迷するたびに“戦犯扱い”されていたという。前出のテレビ誌記者が続ける。
 
「むしろ、前評判以上に反町のキャラがハマってるという声が多いぐらいでした。取り上げられる話題といえば、反町の続投か、仲間か? といったものばかりですが、低迷の原因はむしろ、ストーリーのマンネリ化ですね……」

 相棒の脚本といえば、人気、実力ともに申し分のない脚本家が名前を連ね、よく練られたストーリーが人気だが、「ちょっと長すぎた春になって、飽きがきているのかも」とみるのはスポーツ紙記者だ。

「このタイミングで仲間の登場となれば話題性は抜群です。仲間は17年公開予定の『相棒‐劇場版IV‐』にも出演していますし、何より水谷さんのお気に入り。仲間自身は、しばらくは連ドラを控えて妊活をする予定だったのですが、水谷とテレ朝のたっての願いで出演を決めたそうです。それだけ現場は危機感を持っているということでしょうね」

 妊活中の仲間の登場によって、マンネリ化を打破し、史上最高視聴率を狙えるだろうか?(ライター・黒田翔子)