今回3位に入った杉原は、昨年のNHK杯、アジア選手権を高校1年生にして制しており、その急成長ぶりで注目されていた選手。今回は順位こそ3位となったが、4種目を通じて大きなミスなく演じ切った。
4年前はロンドン五輪をテレビ観戦しており、「五輪は夢の舞台なので、日本代表選手はすごいなぁと思って」観ていたという杉原。憧れの五輪への切符がかかっているだけに、今大会の数週間前から緊張で眠れない日もあったという。しかし本番当日はノーミスの演技を連発。「楽しんでいつも通りの演技ができた」と言い、本番強さを見せた。
今大会の演技は五輪を意識した演技構成ではなかったというが、6月に行われる全日本種目別選手権では「五輪でやりたい演技を調整していく」予定だという。今後の成長にも期待がかかる。
体操女子のリオ五輪代表候補は、種目別選手権後に合計7人が選出される。その後、代表合宿などを経て、最終的に5人の代表選手が決定する。
文=横田 泉