1.信ぴょう性を高くする
自筆証書遺言は「本当に本人が書き残したものなのか」と疑われることがある。信ぴょう性を高める“証拠”を付けよう
2.想定外(逆縁)を想定する
相続させるつもりの相手(配偶者や子どもなど)が自分よりも先に死亡した場合、誰にどれだけ遺産を残すかを考えておこう
3.遺言を執行しやすくする
遺言内容を実行する手続き(遺言の執行)は、誰に任せるのか。あらかじめ遺言執行者を決めて、遺言で指定しておこう
4.「地雷」を撤去する
付言事項は争族を招く「地雷」となる恐れがあるので、特定の家族への不平不満など遺言を見た人の感情を逆なでするようなことは書かないこと
5.遺留分減殺請求を防御する
相続人の遺留分を侵害している遺言内容の場合、遺留分減殺請求の対象から外したい財産があれば、遺言書に明記しておく
6.作成した遺言書を安全に保管する
自分が死亡するまで遺言書を安全に保管し、死後速やかに遺言の執行をおこなってくれる人に、遺言書を託しておこう
7.メンテナンスする
遺言作成時から財産や人(推定相続人)の状況が変化したり、自分の気持ちが変わったりしたら、遺言書を新たに書き直す
8.モデルチェンジする
自筆証書遺言を作成した後、「内容はこれでいい」「変化も起きそうにない」と思えたら、公正証書遺言にモデルチェンジする
※週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』より
竹内行政書士事務所代表
行政書士・竹内豊
たけうち・ゆたか/中央大学法学部卒業後、百貨店勤務を経て2001年から現職。遺言・相続を専門として活動する。著書に『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』(日本実業出版社)、『親が亡くなったあとで困る相続・遺言50』(共著、総合法令出版)など多数
※『はじめての遺言・葬式・お墓』発売記念無料講演会、5/14(土)開催!
http://publications.asahi.com/news/602.shtml