GK福元はボールをこぼしてしまい、痛恨の同点ゴールを奪われた(撮影・六川則夫)
GK福元はボールをこぼしてしまい、痛恨の同点ゴールを奪われた(撮影・六川則夫)
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 サッカー女子のリオ五輪アジア最終予選は3月2日、大阪で3試合が行われ、なでしこジャパンは韓国と1-1で引き分けて、リオ五輪出場は“他力本願”という危機的状況に追い込まれた。

 当初、リオ五輪の出場を危ぶまれていたのは、男子の手倉森ジャパンだった。昨夏のW杯準優勝のなでしこは予選を突破するのが当たり前で、佐々木監督はリオでの金メダルを目標に掲げていた。だが、フタを開ければ、手倉森ジャパンはリオ五輪出場をU―23アジア選手権優勝という結果で華を添えた。

 一方、本命視されていたなでしこは、初戦でオーストラリアに1-3と完敗すると、第2戦でも韓国の牙城をなかなか崩すことができずドローに終わった。中1日での連戦ということで、6人の選手を入れ替えたなでしこは、オーストラリア戦と打って変わって前線からのプレスによる囲い込みで立ち上がりから韓国を押し込んだ。

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