「(シーズンの)前期は『今年も楽勝』という雰囲気だったんですが、後期に入って知らず知らずのうちに(前回の優勝が)私自身や選手たち各々にプレッシャーになっていたのかなという感じでした。そんななか全日本大学駅伝で負けて、その負けを逆にチームの成長につなげることができたかなと思います」

 今回も5区を走った主将の神野も、今年の勝利には感慨深いものがあるようだ。

「昨年は終わってみたら勝ったなという感じだったんですが、今年はチーム全員で本気で狙いにいって勝てたので、昨年以上の喜びを感じています」

 さらに、苦しかった時期について、神野はこう話す。

「(今シーズンは)1年間故障で苦しんだんですが、監督がいつも前向きな言葉をかけてくれて、やるべきことをしっかりやろうという気持ちになりました。周りの4年生が僕の穴を埋めてくれたので、監督と4年生に感謝しています」

 また、箱根駅伝を「自分の人生を変えてくれた大会だなと思う」と言い、今後については「山だけじゃないというところをこれから証明していきたい」と話し、実業団でも続ける意向を明かした。

 今回の青学大の勝利で大きいのは、箱根出場経験のない選手を起用し、彼らが軒並み好走したことだ。選手層の厚さを存分に見せつけた今回の勝利は、早くも来シーズンのチームの強さを感じさせるものだった。来季も、箱根駅伝を走ったメンバーが6人残る。まだまだ青学大から目が離せないシーズンが続きそうだ。

(ライター・横田 泉)

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?