そんな彼も、学生時代には2回、箱根駅伝を経験。日本大に在籍していた和田は、第76回大会(00年)と78回大会(02年)に9区を走っている。特に76回大会では、日大は総合5位の好成績。朝ドラには、こんな隠れた実績を持った俳優も出演していたのだ。
さらに、映画界にも箱根経験者が。大島渚らとともに日本映画界を支えた、篠田正浩監督も、箱根駅伝を走っている。篠田監督が走ったのは戦後間もない1950年、第26回大会だ。早稲田大の選手として花の2区を走り、区間5位。この年、早大は準優勝に輝いている。
監督は早大を卒業後に松竹撮影所に入社し、大島渚や吉田喜重らとともに作品を発表。その後、フリーになり自主制作を始めている。ちなみに奥さんはあの女優・岩下志麻だ。
アスリートとしてはもちろん、芸能界でも活躍する箱根選手たち。これからも、意外な才能を発揮する選手が出てくるかもしれない。
(ライター・横田泉)