(1)飛沫感染
感染している人がくしゃみや会話をしたときに、小さな病原体が含まれた水滴が口から出て、近くにいる人がこれを吸い込むと感染します。飛沫感染の場合、飛沫を浴びないことが最重要。くしゃみで2メートルも飛ぶと言われますので、咳やくしゃみが出る場合はマスクで鼻と口を覆う、とっさの時は袖で口と鼻を覆うなどして、咳エチケットに気を付けましょう。
(2)空気感染
感染している人の咳やくしゃみなどで口から出た小さな飛沫が乾燥して、拡散。それを吸い込んで遠くの人でも感染します。この場合は、発症者と隔離すること、部屋の換気をすることが基本です。保育所では、普段から1時間に1回10分間換気を行います。また、鼻をかんだティッシュなどにもウイルスが付いているので、発症者が鼻をかんだティッシュは蓋つきのゴミ箱に捨てることも効果があります。
(3)接触感染
感染している人に触れる(キス、抱っこなど)ことで起こる感染と、汚染されたもの(ドアノブ、手すり、遊具など)を介して起こる感染があります。多くが、病原体が付いたものを触って、目、鼻、口を触ることで感染します。効果的なのは、しっかりと手を洗うことです。食事の前後、トイレの後、帰宅時など生活の節目節目の手洗いは大切です。家族とタオルを共用しないことも感染予防になります。また保育所では、感染症が流行っている時期は、毎日の手すりやベビーフェンスの手入れをアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを使い消毒します。赤ちゃんが舐めたおもちゃは、遊び終わったらその都度お湯で洗って天日干しをします。
(4)経口感染
病原体を含んだ食べ物や水分を経口で摂取することで感染が起きます。経口感染を予防するには、食材を衛生的に取り扱うことが大切になります。赤ちゃんに与える食材は、新鮮なものを使い十分に加熱調理をすることが大切です。また、調理前に手を丁寧に洗い、キレイなタオルで拭くことも大切です。