4月3日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される「エジソンズ・ゲーム」。莫大な金が動く特許の争奪戦や、名誉をかけた裁判、その裏で横行するネガティブキャンペーンなど実際にあったことがベースになっている。監督は人気シリーズ「glee/グリー」を手掛けたアルフォンソ・ゴメス=レホン。
1880年、電気によって「夜を葬る」と宣言した天才発明家トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)。2年後、彼は自ら発明した電球を電気で光らせることに成功する。しかし、戦略家の実業家ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、大量の発電機が必要なエジソンの“直流方式”よりも、発電機1基で遠くまで送電できる“交流方式”のほうが優れていると考えていた。
エジソンが起こした新しい会社に採用された、オーストリア移民の発明家テスラ(ニコラス・ホルト)も交流のほうが効率的だとエジソンに提案するが、一蹴されてしまう。やがて彼らは、訴訟や駆け引き、脅迫や裏切りなど<電流戦争>を始めていくが……。
本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
電気の発明、使用法をめぐる出来事を背景にした、傲慢な天才発明家エジソンと要領の良い商売人ウェスティングハウスの闘い。そして彼らの助っ人たちとシカゴ万博。でもそれよりメンズのお洒落な衣装を見るほうが楽しい。