ただしマイナーリーグの過酷な環境に比べれば、日本のプロ野球は二軍でも極楽暮らし。注目の金の卵ならばサポートも万全だ。ソフトバンクとの契約満了時点で26歳ならば、青写真どおりにメジャーデビューを実現できれば十分に活躍する時間は残されている。アメリカに残ってマイナーで燻るリスクと比較してどちらが正解だったかは神のみぞ知るというやつだろう。
もしスチュワートが日本でプロキャリアをスタートしてある程度の期間を一軍の戦力として過ごした後にメジャー移籍で成功できれば、彼のように来日するアメリカの若手有望株が出るかもしれない。そうなれば、新たな形の「Win-Win」モデルケースの誕生だ。日米のプロ野球の将来のためにも、スチュワートの大成を祈っておこう。(文・杉山貴宏)