「強い横綱になってください」。そう貴花田(現・貴乃花親方)に婚約指輪を返した宮沢りえ(39)は、16年の時を経て幸せを掴んだはずだった。

 ところが―――5月8日、2009年に「できちゃった婚」した6歳年上の元プロサーファーと離婚協議中だと発表された。有名サングラスブランドでマーケティングの仕事をする夫はハワイが拠点で、日本と行き来する生活だったという。

 美人なのに、なぜか幸せになれない―――。

 りえの半生は、人気も名声もほしいままにしながらも、どこか悲哀が漂う。

 芸能リポーターの石川敏男氏は、

「貴乃花との破局が、りえの人生を大きく変えた」

 と断言する。

 結婚直前、松たか子との対談(「AERA」08年12月29日号)で、りえは理想の結婚相手を、

「トランクス一枚が似合う人」

 と語った。〈トランクス一枚になっても堂々としていられる、いろんなことにとらわれないで生きている人〉だという。

 後の夫のことを指していたのだろうが、結婚後のりえと会った女性は、二つの携帯を持ち歩き、

「本当は持ちたくないけれど、夫が持たせるの……」

 と、仕事中に鳴る夫からの電話に対応していた姿が印象的だったという。

※週刊朝日 2012年5月25日号