林:テレビ局に行ったりすると、きれいなタレントさんが「今度、飲みに行きません?」と言ったりすると思うんですけど。

伯山:いっさい言われないですよ。なんでだろう(笑)。(夫人に)俺、寄り道しないよね。公務員みたいな帰り方だよね。

林:今もラブラブなんですね。

伯山:依存的なところはありますね。(また夫人に)ねえ(笑)。でも、一緒にいて楽しいし、ありがたい存在です。

林:素晴らしい人とめぐり合ったんですね。

伯山:よかったです。僕、好き嫌い激しいんで、嫌いな人と一緒にいるの、たぶん耐えられないと思うんです。すっごいケンカもしますけど、必ず僕から謝って。

林:私、毎晩外に出かける人だったのに、このごろ家で自粛してると「なんでこんな気の合わない人と結婚してるんだろう」と思って、つらいですよ(笑)。自粛で離婚率上がるんじゃないかな(笑)。

伯山:うち、子どもが1歳半でちっちゃいんで、楽しくやってます。

林:幸せそう。これで早くコロナが終息するといいですよね。

伯山:より自粛ムードが高まってる中、ライブで食ってる人ばっかりなんで、収入源を絶たれちゃうわけですからね。われわれの踏ん張りどころだなと思いますね。

林:でも、こういう仕事って、楽観的じゃないとできないと思うんですよ。東日本大震災とか、リーマンショックとか、もっと前、バブルがはじけたときも私は知っていて、「日本はもうダメかもしれない」と言われたけど、何年かたつとジワジワとよくなっていくという姿を見ているから、きっと大丈夫ですよ。

伯山:やっぱり前を向いて行かないと。後ろ向いててもしょうがないですもんね。

(構成/本誌・松岡かすみ、編集協力/一木俊雄)

週刊朝日  2020年5月1日号より抜粋