東京都のCMに出演する香取さんと萩本さん。YouTubeより
この記事の写真をすべて見る

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都が「ステイホーム週間」として自宅にとどまるよう呼びかけた大型連休が4月25日に始まった。同週間に合わせ、東京都は「いのちを守るSTAY HOME 週間~STAY HOME,SAVE LIVES~」と題したCMの放映を24日からスタートしている。

 この「ステイホーム週間」CMに出演し、注目を集めているのが香取慎吾さんと萩本欽一さん。高層ビルの一部屋と見られる場所で、2人が差し向かい、「家にいよう週間!」(香取)、「それ伝わらない江戸っ子は」(萩本)、「ステイホーム週間、あなたならどうする?」(香取)、「そう、いいねえ」(萩本)と呼び掛けるという、ストレートでいて極めてシンプルな作りのCMだ。

 東京都に話を聞けば、二人とも出演料なしで、ボランティアという形で出演。都が二人に出演を打診したのが4月中旬で、わずか2週間足らずで作られたという。二人からはすぐに出演快諾の返事があり、撮影は返事があった2~3日後に敢行。とにかく最少人数で撮影することを念頭に、クライアントである東京都も、広告代理店も立ち会わず、出演者である二人と少人数の制作スタッフのみで行われた。

「幅広い年代の方に関心を持っていただける人が良いと考え、お二人に出演を依頼しました。こういう事態なので、感染対策として撮影も最少人数で行い、都のCMとしては極めて異例なことですが、職員も撮影に立ち会っておりません」(東京都広報広聴課課長)

「ステイホーム週間」のCMは、二人が出演する15秒CMが2種類と、萩本さん一人が出演する15秒CMが1種類と、合計3種類を制作。萩本さん一人が出演するものは、「みんな、看護師さん、それからお医者さんに感謝しようよ。ありがとう言おうよ。言葉でなしに、行動で」というメッセージを語りかけるもの。

 萩本さん自身から、「『医療機関の方にもっと感謝しよう』というメッセージを送りたい」という強い要望があり、急きょ一人のメッセージ動画も撮影したという。

 同シリーズのCMは、5月6日の連休最終日まで、東京在京キー局5局(日本テレビ放送網、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京)と東京メトロポリタンテレビジョンにて、随時放送されている。

(本誌 松岡かすみ)

※週刊朝日オンライン限定記事

[AERA最新号はこちら]