「難波BEARSオムニバス『日本解放』」のジャケット写真/十三月提供
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2枚のコラージュ写真は「STAY OPEN ~潰れないで 不滅の試聴室に捧ぐ名曲集~」に参加しているアーティストたちを集めたもの=SUNDAY GIRLS/なりすレコード提供
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2枚のコラージュ写真は「STAY OPEN ~潰れないで 不滅の試聴室に捧ぐ名曲集~」に参加しているアーティストたちを集めたもの=SUNDAY GIRLS/なりすレコード提供
2枚のコラージュ写真は「STAY OPEN ~潰れないで 不滅の試聴室に捧ぐ名曲集~」に参加しているアーティストたちを集めたもの=SUNDAY GIRLS/なりすレコード提供

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在、音楽の現場が大きく混乱している。コンサート、ツアー、フェスなどが軒並み延期や中止になっているばかりか、CDなどのパッケージ販売を延期するタイトルも増えてきた。自宅待機中のアーティストたちはSNSや動画サイトを通じて、独自に演奏を配信しているが、ライヴ活動を中心とするフリーランスの音楽家たちは、収入が絶たれて死活問題になっている。それほど現在の音楽シーンにおいて、生演奏を聴かせる「場」が、大きなウェートを占めていると言える。

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 中でもとりわけダメージを受けているのが、経営母体の小さな、いわば個人営業のライヴハウスやクラブと、そこで様々なイベントを展開する企画者たちだ。国内では、いくつかのライヴハウスから感染者が出たことで、クラスターの発生源とされ、多くのライヴハウスやクラブがかなり早い時期から営業休止に追い込まれた。ライヴハウスによっては、東京都や大阪府などに緊急事態宣言が発令されるより前の、2月下旬ごろから出演者のキャンセルが相次ぎ、ほぼ開店休業状態になっているところもある。ここ2カ月ほどは無収入という店も、おそらく少なくないだろう。ライヴハウスやクラブが元気であればこそ、音楽シーンは活性化するだけに、新型コロナ以降の窮状には心が痛むばかりだ。

 もちろん手をこまねいているだけではない。音楽の現場への助成金交付を求める署名運動「#SaveOurSpace」が高まっている。DJ/コンポーザーのMars89氏や、東京・下北沢に新たなライヴハウス「LIVE HAUS(リヴハウス)」をオープンさせる直前だった(現在は開店延期)スガナミユウ氏、yahyelの篠田ミル氏といったミュージシャンや経営側が手を組んで発起人となり、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための文化施設閉鎖に向けた助成金交付案」を政府に提出するに至った。

 全国の多くのライヴハウスやクラブ側でも、それぞれ独自企画で寄付を募っている。オリジナルTシャツやバッグなどを購入してもらうドネーション形式のほか、具体的な目標金額を設定して達成した際には、参加したオーディエンスにグッズやドリンクチケットなど寄付金に応じて「リターン」する、クラウドファンディング形式など様々だ。応援したい気持ちをどこでどのように形にするかは、ユーザーが自由に選択するようになっている。

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