「地下アイドルやインディーズアイドル、ご当地アイドルといった、ライブを中心に活動するアイドルグループは、Tシャツやタオルなどの物販を通販で行ったり、課金制の『オンラインチェキ会』や『オンラインサイン会』、またはビデオ通話など、1分ほど会話を楽しんでサイン入りのチェキが後日配送されるサービスを行ったりしています。売り上げはライブの何分の1かもしれませんが、ファンは応援しているグループがなくなってしまうという危機感からなんとか維持してもらいたいと思っています。ビジネスとして成り立っているというよりは、まだ寄付に近い状態ですね」
中森さんは続ける。
「現在のアイドルシーンは、AKBのシステムを踏襲してきたと言ってもいいと思いますので、ここがどういう動きを見せるかによって今後のアイドルビジネス像が決まってくるのではないでしょうか」
握手できたことを懐かしく感じる時代の到来は、できるだけ避けたいところだ。(本誌・太田サトル)
※週刊朝日 2020年5月22日号