新型コロナウイルスの影響がエンタメ界にも及ぶ中、注目されているのはAKB48、SKE48などの“48グループ”や乃木坂46、欅坂46などの“坂道シリーズ”といった、秋元康氏プロデュースの大人数アイドルグループの握手会の行方だ。
「AKBや坂道系のグループは、ファンがCDを購入することで参加できる巨大握手会の開催によって連続してミリオンを生み出す。そんな構造が10年以上続けられてきました」
とアイドル評論家の中森明夫さんが解説する。しかし、その大規模握手会が、大きなネックとなってしまっている。
「握手会は巨大な会場で開かれ、万単位のファンが訪れます。『密』を避けるためには、現実的に開催は当面無理です。たとえばAKB48の握手会は、現時点ですでに何回分かが延期になっていますが、いつ再開できるかわからない状態です。この先、新しいCDを出すこともままならないことになってしまいます」
中森さんは、コロナ後のアイドルビジネスは会えて握手ができてお話ができてというスタイルから、
「大きく変わらざるを得ないのではないか。仮にコロナが終息したとしても、新たなウイルスの脅威もあり、完全に元に戻るのは難しいかもしれない」
と言う。中森さんは現在導入されている例を挙げる。