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42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から2年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は、絵本の読み聞かせの難しさについて。
【ちびの読み聞かせに失敗した際に、もう一度興味をもたせる裏技とは?】
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この時期、毎日絵本の読み聞かせをされている親御さんもいらっしゃることだろう。
私も試みている。なるべくたくさんの絵本を読み聞かせたいとは思っている。
一日10冊読むというすごいお母さんもいる。10冊は無理でも何とか4、5冊は読むのを目標にしている。
本片手に「おいでーー」と呼んでも来ないのだが、義父から「大人が勝手に読み始めれば寄ってくる」という奇跡のアドバイスを頂いて、試したところ100%寄ってくる。
これにより我が家の絵本の出番は劇的に増えた。
それにしても、絵本の読み聞かせって、ハードル高くないですか??
読んでいたら急に「うさぎさんは歌い出した」と歌の歌詞が出てきて、内心「ええー!」と思いながらも動揺を子供に悟られないように必死にオリジナルの曲をつけながら即興で歌ったりして。
あれってみなさんどうされているのですか!
こんな仕事をしている私でも、聞いているの供だけでも、急に歌詞に曲をつけながら歌うのは相当ハードルが高い。
めちゃくちゃ恥ずかしい。恥ずかしいメロディーになるし、いい感じになるのも恥ずかしいし、かといってメロディー付けずにただ読むのも何だか違う気がするし、あのトラップに正解の形はあるのですか! あれはお母さん方みなさん通る道なのですか!?
こないだ、うっかり「まんまるパン」という絵本を読み始めたら、めちゃめちゃパンが歌うんです。
文章全体の6割歌なんです。一個一個の歌が長いんです。自分の境遇とか全部説明するんです。必死の思いで歌い終えても、また数行後には歌が始まるんです。しかも歌詞がかぶるところがあるのでやっと歌い終えた恥ずかしいメロディーをまた思い出して繰り返さなければならないんです。
私の心が挫けるより先に、チビが逃げて行きました。
まんまるパンを憎みました。あいつ何であんなに歌うんだ。
あれみなさん、どうされているんですか?あんなにハードルの高い絵本がありますか?